九星氣学とこいのぼり

♪屋根より高いこいのぼり~♪

最近はマンションが立ち並び、ベランダから顔を出す、「こいのぼりマンション」ばかり目にします。
何匹ものこいのぼりがパタパタしている様子は微笑ましいですが、
昔はこいのぼりって、一匹だけだったそうです。

こいのぼりの起源は江戸時代。武士の男社会。
お家存続のため世継ぎの男の子が重視され、
立身出世を願い、真鯉一匹だけだったようです。

明治時代になると、子供よりも家父長制の強い父が重視されるようになりました。
大黒柱の父を真鯉に、緋鯉を子供という二匹になりました。
私たちが歌っている歌詞はこの当時のこいのぼりです。

戦後になると、東京オリンピックの影響で、五輪カラーの青や緑を子供、赤は母として、
家族に見立てたこいのぼりが登場したというわけです。

九星氣学を勉強していると、身近なものにも氣学が使われていることに気が付くようにくようになりました。
こいのぼりもそのひとつ。

お父さんの真鯉の、黒は、厳しい寒さの冬。
水はこの世のすべての生きものが必要とするもの。力強い父親のイメージ。

お母さんの緋鯉の、赤は、夏。太陽の日差しは生命を育むイメージ
人類は、火を使って料理をして生き延びてきました。

子供たちの緑や青は、春の木のイメージ。
水や太陽があってはじめて、すくすくと成長していけます。

こいのぼりの一番上のひらひらした飾りも、五色ですしね。
水の氣の父と火の氣の母の間に、木の氣の子供があるところは、興味深い。
「子はかすがい」とはよく言ったものですね。
陰陽五行思想がばっちり当てはまり、おもしろいです。

大きく成長し過ぎた今でも、“鯉の滝登り”のように、立身出世を願い、
コロナに負けずひと踏ん張りしていきたいものです。

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