最後の最後まで美しく


美しい桜の見頃も終わりを迎え、
桜の花が、舞い散る季節になりました。


言葉を大切にする日本人は、
花が枯れる、花の散り際の場面でも
花の種類によって、言葉を巧みに使い分けています。

 

桜の花「散る」
梅の花「こぼれる」
萩の花「こぼれる」
椿の花「落ちる」
菊の花「舞う」
朝顔の花「しぼむ」
牡丹の花「くずれる」
雪柳の花「吹雪く」
薔薇の花「枯れる」
紫陽花の花「しおれる」

 

満開の花は、美しさのピークですが
美人薄命という言葉もあるように
美しい花の命は短いものです。


美しいものは、命が絶える最後まで美しい。
それを無意識に感じて
散りゆく様子も、
さまざまな言葉で楽しみ尽くせる日本人は
本当に情緒深いです。

 

去り際も美しく、
という武士の切腹の文化もあった日本


醜態を見せず、
散り際まで美しい姿の桜の花に、
日本人が心を寄せるのも、納得してしまいます。

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