知らないと痛い「いずれがあやめ、かきつばた」


今日から、
季節の暦である、七十二侯がまたひとつ進みます。


七十二侯には、
その季節を代表する、
花の名前がついていることがあります。


【29】夏至次候
第二十九候「菖蒲華(あやめのはなさく)」 

あやめの花が咲く

2022年6月26日~7月1日

「いずれがあやめ、かきつばた」という、
言葉を聞いたことがあるかもしれませんが、


あやめ、はなしょうぶ、そしてかきつばたは、
一見見分けがつきにくく、
果たして、菖蒲華(あやめのはなさく)が、
どの花を指しているのか、
どうしても気になる方も、
いらっしゃるのではないでしょうか。


菖蒲(しょうぶ)と書いて、
あやめと読むのですから、混乱しますよね。


結局、
季節の名前「菖蒲華」は、
あやめであるとも、
はなしょうぶであるとも言われています。


● あやめ(文目・綾目)
ユリ目アヤメ科アヤメ属
開花時期:5月上旬~5月中旬頃。

大きさ:背丈30~50cm やや小ぶり

生育地:草原や乾燥地で育ち、
水の多い湿地では咲きません。

花の色:基本的には青紫色の俗に言う
「あやめ色」の一色。まれに白。

葉脈はほとんど目立たない


● はなしょうぶ(花菖蒲)

私達が菖蒲と思っているのはこちらです。
あやめを観賞用として品種改良されたもの

ユリ目アヤメ科アヤメ属
開花時期:6月上旬~6月下旬頃。

大きさ:背丈60cm~100cm 花は大輪

生育地:湿地や湿原

花の色:紫色や青色、白色など品種によって様々

葉脈が葉の表の中央に1本、裏に2本、はっきりと目立つ


● かきつばた(杜若・燕子花)
キジカクシ目アヤメ科アヤメ属

開花時期:5月中旬~5月下旬頃。

大きさ:背丈は30cm~90cm程度 花は中ぐらい。

生育地:池や沼などの近くや湿地

花の色:紫色や赤紫色など

葉脈はほとんど目立たない

 

見比べてもわからないですよね。
そこで見てすぐにわかる判別方法です。


ポイントは花弁の根元です。

あやめ ”網目状の模様”がある。
はなしょうぶ ”黄色い目の形の模様”がある。
かきつばた ”白い目型の模様”がある。


なお、
端午の節句に入る菖蒲湯に使うのは、
はなしょうぶとは全く別のサトイモ科の植物です。


湿地や池や沼などの水辺に自生し、
ガマに似た花が咲かせ、
その花はほとんど目立ちません。


このショウブは芳香を持つ精油成分を含んでおり、
葉や茎を傷つけると爽やかな良い香りがします。

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