金盞香のお便り

明日は一粒万倍日。
そして季節の暦もまたひとつ進みます。

57】立冬末候
第五十七候「金盞香(きんせんかさく)
水仙の花が咲いて香る季節。
20221117日~1121

「金盞香(きんせんかさく)」という季節の名前。
なぜか、
水仙がこの季節のシンボルになっています。

この花は果たして、
金盞花なのか、
水仙なのかという議論があります。

「金盞香」の金盞とは、
キンセンカが正しいようです。

このあたり、
深く学ぶのもまた楽しいですね。
ちなみに、
キンセンカには、金の盃のような、
鮮やかな橙黄色の花を開き、
冬の間じゅう元気に咲き続けることから、
「冬知らず」という別名があります。

ぜひ見つけてみてくださいね。

一方、
花言葉には悲しげなものが多く、
「悲嘆」「絶望」「悲しみ」など。

こんなギリシア神話に由来します。

水の精クリティが、
太陽神アポロンに恋をしました。

アポロンには、
すでに恋仲のレウコトエ王女がおり、
それをねたんだクリティが、
王女の父に密告してしまいます。

怒った王は娘のレウコトエを、
生き埋めにしてしまうのです。

自分の行ないを恥じたクリティは、
9日間地面に座ったまま、
空をすぎるアポロンをみつめていると、
やがてキンセンカに姿を変えてしまったといいます。

水仙なのか、
キンセンカなのかもそうですが、
開運にまつわる調べ物をしていると、
いいことばかりではなく、
複雑な人間模様が垣間見られます。

旬のメッセージ
この期間に最も強いエネルギーを持つ旬のものは、
開運活動に欠かせないアイテムとなります。

(植物)
蓮根(れんこん)
山芋(やまいも)
水仙(すいせん)

(魚)
甲烏賊(こういか)

(動物)
まひわ(鳥)

(行事など)
出雲大社の神在祭:
旧暦十月の別名は神無月。全国の神様が出雲に出かける。

(開運メッセージ)
水仙は香り高く、
ギリシアの神話のナルシスの物語にも登場する。
(花言葉はうぬぼれ・自己愛・ナルシズム)

山芋には自然薯や大和芋、長芋などがある。
その滋養から
「山のうなぎ」といわれることもある。

蓮根(れんこん)はその穴の形状から、
「先を見通せる縁起物」といわれる。
蓮の地下茎でもある。

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