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新月の夜を、いかがお過ごしでしょうか?
新幹線の駅があり、
羽田空港からもアクセスがよい、
品川開運散歩のお話です。
品川の光福寺には、
「幽霊地蔵」と言われる、
お地蔵様がいらっしゃいます。
お顔も、足元も
まるで解けたかのような外貌に、
そのような呼び名がついたのでしょう。
このお地蔵様には、
いくつかの伝説が言い伝えられています。
夜な夜な
飴を買いに来る親子がここで消えた、
お地蔵様が、母親に代わって
子どもを育てたなど。
こうした昔話は、
実は日本各地にあります。
京都には、実際に
みなとや幽霊子育飴本舗という、
古くから続く飴屋さんがあるくらいです。
いずれにしても、
子どもが無事に育つようにという願いが、
このお地蔵様に集まったことに
間違いはありません。
実は、品川は、
東海道の宿場町として
様々な人が集まった歴史の舞台です。
薩摩藩などの大名屋敷あり、
商売人も集まれば、
遊郭なども賑わっていました。
異国からやってきた外国人との縁も深く、
彼らを泊めたお寺が
襲撃されるなどの事件もあり。
三代将軍家光による
キリシタン弾圧も展開された地で、
その名残もあります。
様々な身分や境遇の人が、
明日、よくも悪くもどうなるかわからない、
そんな空気に包まれていたのが
品川なのだそうです。
どうかどうか無事に
子どもが育ちますように。
そんな祈りが集まっているのが
この場所なのではないでしょうか。
開運するかはわかりませんが、
そうしたストーリーを知るにつけ、
なんとなく感じていた空気感の理由がわかり、
目に見えないものが
理解できる感覚が養われていくのです。
冬の静かな空気の中、
あなたは自分の運気と向き合い、どう過ごしますか?
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