商人も気にする大黒天のお使いの話

明日は「子(ね)の日」なので、
ネズミにちなんだお話です。


日本文化に、
十二支は深く根付いています。


十二支に選ばれているのは、
日本人にとって、親しみがあり、
神的な力を感じる動物だと言われています。


1899
年(明治32年)から、
数年ペストが流行した際、


北里柴三郎の指導のもと、
当局はその蔓延防止に努め、


当時の東京市では、
ペストを媒介するとされた鼠を、
5銭で買い上げるという仕組みで、
駆除を促進しました。


その様子は、
夏目漱石の小説
『吾輩は猫である』にも
描かれています。


なぜこのような、
キャンペーンを行う必要があったのか。


ネズミは、
台所を守る神様だと言われる、
大黒天の使いであると信じた、
商人の抵抗感が大きかったからだそうです。


渋谷区の祥雲寺というお寺の墓所に、
「鼠塚(ねずみづか)」という、
石碑があります。


これはペストの流行予防のために、
駆除された鼠を供養する動物慰霊碑で、


商売人の多いこの地では、
駆除の後にも、
ネズミに申し訳ないという気持ちが、
強かったのかもしれません。


未だに
時々チーズがお供えされています。


小さな神様を感じる日に、
あなたは自分の運気と向き合い、
どう過ごしますか?

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