半夏生に蛸を食べる習慣は
現代にも受け継がれ、
スーパーにも蛸が並びます。
この日までに田植えを終えようと
重労働の連日で、身体は疲れきっています。
そんな時期だからこそ、
滋養たっぷりの食事で、
英気を養い身体を労わろうという知恵が
「半夏生の蛸」
になりました。
蛸が食べられていたのは、関西地方に多く、
タウリンが豊富な蛸は疲労回復にはうってつけ。
縁起を担ぐことが大好きな昔の人らしく、
「稲の根っこが、
四方八方にしっかりと根付いてほしい」
という願いを
蛸の8本の脚に願いを込めていたそうです。
吸盤の蛸の脚なら、
ぎゅーっと張り付いてくれそうですよね。
うどん県で有名な香川では「半夏生うどん」です。
昔も半夏生にはうどんを食していました。
消化が良いうどんも、
疲れた身体には栄養補給として最適ですよね。
北陸福井県では「半夏生さば」です。
水揚げが多かったさばを
一尾丸ごと焼いて食べる風習があったそうです。
奈良県では「半夏生餅」です。
小麦と餅米で作った「小麦餅」を食べる風習があったそうです。
田植えの後の豊作祈願のお供えをしたり、
田植え終わりの宴のことを
「早苗餐(さなぶり)」というので
「さなぶり餅」とも呼んでいます。
半夏雨が過ぎると
暑い夏がやってきます。
コロナ禍の真っ只中の今は
例年以上に体力をつけておきたいので
蛸も、うどんも、さばも、餅も
全部フルコースでいただきます!
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