秋が深まり、10月になると
新米の収穫も始まり、
酒蔵では、日本酒造りに取り掛かる季節です。
今は、酒造年度は7月になっていますが、
元々は、
新米で酒造りを始める10月が
『酒造元旦』でした。
暦には、毎年、毎月、毎日
それぞれに十二支の干支が割り振られていますが、
10月は『酉』です。
日本酒の『酒』の文字にも使われています。
もともと、
『酉』の文字は、
お酒の入った『酒壺』を表した象形文字です。
晩酌の『酌』
泥酔の『酔』
日本酒醸造の『醸』
十二支の『酉』は
10番目の動物です。
だから
10月は、日本酒の月。
新酒を醸す月だから、『醸成月(かもなしづき)』
と呼ばれることもあるそうです。
旧暦で、
『神無月(かんなづき)』はよく知られていますが
秋の実りに感謝して
美しい中秋の満月に感謝して
神様と酒を酌み交わすことの多い、この季節は
『醸成月(かもなしづき)』
の呼び名がしっくりきます。
実りの秋は、
松茸、里芋、さんま、
酒の肴も豊富で、お酒が進みます。
今夜は、日本酒で
秋の夜長を楽しみたいと思います。
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